ヨガって何?
ヨガは、サンスクリット語の「ユジュ」(「結ぶ」「つなぐ」の意味)に由来しています。
ヨガの歴史は非常に長く、世界五大文明の約4500年前のインドまで遡ることが出来ます。ヨガは、もともとは古代インドで、「肉体的、精神的な修行法」としてはじまり、インドの聖職者パタンジャリによって書かれた「ヨーガ・スートラ」の中で初めて体系化されました。
しかし、実際にはこの教本が生まれるずっと前から、ヨガは師から弟子へと1対1で伝えられてきたと言います。古代の遺跡からは、紀元前にヨガのポーズ姿が彫られたレリーフも発掘されているので、本当に歴史が深いですね。
ヨガは、古代インドの哲学とその実践を基にして、アーサナ(ポーズ)、プラーナーヤーマ(呼吸法)、ダーナ(瞑想)等の要素から構成されています。
ヨガは、世界中に数多くの流派・スタイル・解釈が存在し今日まで発展してきましたが、多くの流派で「身体、心、呼吸を一体化させること」に重点が置かれています。
特に、現代のヨガは、「ヴィンヤサ・フロー」や「アシュタンガ」のようなスタイルで、一般的には筋力とスタミナをつけ、柔軟性、協調性、バランスを向上させ、身体をリラックスさせることが目的とされることが多いです。
ヨガの効果は?
ヨガは年齢を問わず出来るので、筋力不足の方、運動が苦手な方、冷え性やむくみを改善したい方、ストレスを軽減したい方にもおすすめです。全身を動かすことで凝り固まった部分がほぐれて身体の柔軟性も高まり、今よりもラクに動けるようになります。ヨガの主な効果は、こちらをご覧ください。
*筋力・バランス・柔軟性の向上:「アーサナ」とよばれるポーズ(例:「木のポーズ」「戦士のポーズ」)をキープし続けることで、全身の筋肉が鍛えられ、体幹が強くなります。骨粗鬆症や関節痛の予防効果もあります。ゆっくりとした動きと深い呼吸は血流を良くし、筋肉を温める効果もあります。
*腰痛の改善:ヨガは腰痛の痛みを和らげ、運動能力を向上させます。米国内科学会は、慢性腰痛の第一選択治療法としてヨガを推奨しています。
*関節痛の緩和:ジョンズ・ホプキンスの研究によると、やさしいヨガは、関節の痛みや腫れの不快感を和らげることが示されています。
*姿勢の改善:様々なポーズを通して身体の左右の歪みが整えられるので、身体への余計な負担が軽減して姿勢が良くなり、内臓の動きも活発になります。
*ダイエット効果:連続してポーズをとるので、血流やリンパの流れが改善します。代謝が上がり、身体が引き締まります。米国国立衛生研究所によると、ヨガがマインドフルネス、健康的な食事、減量、質の高い睡眠の助けになるという科学的根拠も示されています。
*ストレス軽減:ヨガは腹式呼吸を使いポーズをとります。ゆっくりとした呼吸により交感神経と副交感神経のバランスが整います。英国の研究では、高齢者対象(65歳から85歳まで)のヨガの結果、片足立ちのバランスの時間が長くなったこと、高齢者の筋力アップ、ヨガで「幸福ホルモン」と呼ばれるセロトニンの値が高くなることで、幸福感の増大などの効果が示されています。ヨガはまた、多くの身体的・精神的症状に対する治療法の側面も持っています。慢性疼痛、不安、うつ病、心血管疾患、糖尿病などの治療法として有効であること実証されつつあります。
*認知症の予防:認知症の予防効果があることが科学的に証明されています。ヨガはリンパや血液の循環を良くし、内臓を活性化するので、心臓発作や脳卒中などの病気の予防効果もあります。腸内環境も整いやすくなるので、アンチエイジングにも効果的と言われています。