みなさま、こんにちは。
護国寺プライベートスタジオの最初のコラムとして、今回は「呼吸の大切さ」について簡潔に書きたいと思います。
ピラティスの創始者ジョセフ・ピラティスは、「何よりも、正しく呼吸することを学びなさい。」と、呼吸の重要性を強調していました。
呼吸は、「唯一自分でコントロール可能な自律神経」と言われています。肺に取り込まれた空気は、血液中に新鮮な酸素を送り、血圧を整え、脳を活性化させ、老廃物を流し、免疫力を向上させるという大切な役割を担っています。
また、呼吸は、心の乱れを整え、感情をコントロールすることにも役立っているのです。
代表的な呼吸法には、①胸式呼吸と②腹式呼吸があります。
胸式呼吸は、交感神経を活発にし、肋骨周辺の筋肉にも働きかけるので、脂肪燃焼や引き締め効果が期待でき、主にピラティスやダンスで使われる呼吸法です。
腹式呼吸は、副交感神経を活発にし、筋肉を和らげ、気分をリラックスさせ、瞑想効果もあり、主にヨガで使われる呼吸法です。
生徒様からは、「どちらの呼吸法の方が良いのですか?」というご質問を頂くこともあるのですが、どちらも大切で、どちらも学んでいただきたいと思っています。
私自身は、ダンスやピラティスでは胸式呼吸を使い、ヨガでは腹式呼吸を意識して呼吸法やポーズを練習しています。両方を使い分けることにより、身体のリカバリーも早くなるという感覚があります。
日常生活では、呼吸は無意識に行うことが多いものですから、あまり呼吸の重要性について立ち止まって考えることは少ないかもしれません。
「息」という漢字は、「自分の心」と書きます。1日の中で、少し立ち止まって呼吸を意識的にする習慣を持ち続けたいものですね。